車検証を紛失してしまった場合に廃車手続きは出来るの?
車を廃車にする場合には、必ず「車検証」が必要となります。
紛失した場合だけではなく、車検証が破れてしまった場合や、事故により焼失・紛失した場合、盗難により紛失した場合なども同様です。
そのため、紛失した場合には、車のナンバーを登録している陸運局で車検証の再発行手続きを行い、その後に廃車手続きを行います。
車検証の再発行手続きは難しい手続きではありません。
※軽自動車の場合は軽自動車検査協会です。
管轄の陸運局は、国土交通省のホームページで検索することができます。
比較的、陸運局がすいている曜日は月曜日と火曜日です。
これは、自動車の販売店で月曜日と火曜日を定休日としている会社が多いからです。
逆に混雑している曜日は金曜日です。翌日が陸運局の休みに当たるため、混雑しますので、なるべく避けるほうがいいでしょう。
すいている時間帯ですが、午前の方が午後よりもすいている傾向があります。特にオープン直後は、まだ自動車の関係者も来ている人数が少ないので、割とスムーズに手続きを進めることができます。
年間で見ると、決算期の3月がもっとも混みます。逆に決算がひと段落した後の4月は閑散としています。
車検証を紛失した時の廃車手続きに必要な物は?
通常、車検証を紛失した場合で廃車手続きをする場合は、再発行された車検証が必要となります。
この手続きに必要な書類は、印鑑(認印でも可)、身分証明書、申請書、理由書、手数料納付書、収入印紙の6種類です。
申請書、理由書、手数料納付書、収入印紙の4つは陸運局でも準備できますので、実際に陸運局に行く時に持っていく物は、印鑑と身分証明書だけで問題ありません。
なお、車検証に記載されている住所や氏名が変わっている場合は、これらの書類のほかに、住民票か戸籍謄本が必要となります。住民票・戸籍謄本は、お住まいの市区町村役所で発行することができます。
陸運局では申請書と理由書を記入します。理由書には、車検証を紛失した理由を記入します。
※理由書の提出のみで、車検証の再発行をしなくても処理可能な場合もあります。
記入したこれらの書類に押印し、身分証明書と一緒に窓口に提出します。
担当者が提出された書類をチェックし、問題がなければ完了です。
窓口で呼ばれるまで待ち、再発行された車検証を受け取ります。手数料は陸運局により異なりますが、おおむね1000円程度です。
軽自動車の場合は、普通車と違い、理由書は必要ありません。
また、第三者が代行で手続きする場合も、認印を預かることができれば、委任状がなくとも手続きができます。
いずれにせよ、お住まいの陸運局・軽自動車検査協会により、少しずつ手続きの方法が異なる場合がありますので、管轄の陸運局・軽自動車検査協会に問い合わせることをおすすめいたします。
また、陸運局・軽自動車検査協会の受付時間が平日の朝から夕方のみ(午前9時から12時、午後13時から16時)となっていますので、その時間帯に手続きに行くことが難しい方は、ディーラーや車販売店で廃車手続き代行を依頼することになります。その場合、通常は1万円前後の代行費用がかかってしまいます。
車検証を紛失した場合の廃車は業者でもやってもらえるの?
通常は上記の手順で車検証の再発行をし、自ら廃車手続きを行うことになります。
手続きは車検証の手続きと同じく、普通車の場合は管轄の運輸支局で、軽自動車の場合は管轄の軽自動車検査協会で行うことができます。
ただし、自分で廃車の手続きをする場合は、意外と手間がかかります。
登録の一時抹消であればナンバープレートの返却だけで済みますが、登録の永久抹消では、車の解体もしなければなりません。
車が動かない場合はレッカーでの移動になりますし、持ち込みの場合でも解体手数料として1万円から3万円をスクラップ業者に支払う必要があります。
以下に例を挙げます。
しかし、廃車の買い取りを行う業者に依頼することで、これらの手続きを全て業者にお任せすることもできます。
自分で廃車にする場合、手間もお金もかかってしまいますが、廃車買い取り業者に頼むことで、面倒な手続きをすべて代行してくれる上に、いくらかお金が戻ってくる場合もあります。
業者によって代行手数料は異なりますが、全て無料で行ってくれる業者もあります。
車の買い取り業者というと、中古車しか取り扱ってくれないイメージがあるかも知れませんが、そんなことはありません。
しかも廃車の買い取り業者にお願いすることで、レッカー代や廃車手続きの代行手数料などをすべて無料にしていることが多いですので、費用がかからないこともあります。
廃車の買い取り業者により、買い取り金額が違ってきますが、これは廃車後の車の扱いの違いがあるからです。
車の引き取り後、車をスクラップにする業者と、部品単位で売る業者、海外に売る業者など、その扱いは様々です。
そのため、複数の買い取り業者に見積もりを出すことで、ご自身の納得のいく業者を見つけることが大切です。